
サービスを受ける側にとって、選択肢は多くない方が楽らしい
このブログを読んでくださっている方の多くは個人事業主さんだと思います。サービスのプランを考えるときに、ついつい選択肢を多くしてしまいがちですが、実はそれは考えものだよという意見もあります。今回はその理由と、もし選択肢を増やすならどうすれば良いかを考えていこうと思います。
結論から言うと、選ぶというのは「時間と集中力を奪う負荷」を伴うとらしいですよ。
なんとなんと、、、難しい時代だ。
選ぶという負荷
プランが多い方が選択肢が増えて親切だと想いがち。
これは自分もそうです。

あれもこれもできるし、したいし。





実際、選択肢の多さと購買意欲を調べた実験があるらしいです。
「ジャム理論」として知られています。
ジャムの選択肢が24種類の場合と、6種類の場合を比べると、売り上げには10倍の差があったそうです。
24種類の場合は60%の人が試食して3%が購入。
6種類の場合は40%の人が試食して30%の人が購入したようです。

選んでないのに等しいけど(笑)

このことからも、いかに選択肢の多さが負担になるかが分かると思います。
●選択肢が多いと選ぶときにエネルギーと時間を使う
●比較が大変で難しくなる
●選ばなかったという後悔に人は目を向けやすいので、その数が増えてしまう
今はネットやテレビ、情報過多の時代で常に選択のストレスに晒されている現代人。
そこにまた「選択」の負荷をかけてしまうと爆発しますよね。


選択肢の数よりも厳選された選択肢への信頼が欲しい
「選び放題」は逆にストレス。
求められているのは「厳選された選択肢への信頼」だそうです。
選ぶと言う負荷はできれば誰かに任せたい。

できればその選択肢が自分に最適なものが良い

つまり、一人一人に適した厳選された選択肢が求められています。
選択肢はあってもいいけど、できるだけ少なく。
かつ、自分に合っていること。
提供する側の時は「めんどくせー」って思いますが、
自分がサービスを受けている時を考えると、この通りな気がしますよね。
個別化された経験が求められてきている
デジタルの発展も著しく、モノやサービスそれ自体よりも「体験」や「解決」などの無形のもの、かつ個別化されたものに価値をおく時代になりつつあるそうです。

* H to H(Human to Human)
●価値を一緒に創っていく共創の時代
●サービスの受け手がどんなことで困っているのか「人」をもっと重視したアプローチ
●モノはサービスを売る媒体になってきている
そんな観点からも、
「選択肢が多いのはストレスになる」というのは「人」をもっと重視していくと改善していきたいところですね。
さらに個別化の観点からすると、
先に大まかな費用や時間だけ明記しておいて、
あとはヒヤリングしてから個別のプランを提示するなどがいいのかも。


*GAFA (Google、Apple、Facebook、Amazon)
選択肢をわかりやすくする
他にも、どうしても選択肢が多い場合はわかりやすく明記したり、自分に合うものが簡単に分かるような工夫があると選ぶ負荷は減りますね。


購入や契約をする時は、サービスや商品を選ぶだけでなく、
振り込み先を指定したり、時間を決めたり、個人情報を入力したり、
あれやこれやと手続きが大変です。
それもやっぱり負荷。
だからこそ選択の負荷を減らして、購買までのトータルの負荷を減らすことは大切ですよね。

選択肢ではなく、カスタマイズで一緒に作るという手段
そうは言っても選択肢が多くならざるを得ない場合や、カスタマイズを基本にしている場合はどうすれば良いのだろうと疑問に思いました。
正解は無いと思うのですが、
カスタマイズしていくということを経験として提供すれば良いのではないかと思います。
ゼロから創っていくという「経験」に価値があって、それのきっかけを提供していく。
「良い経験」をしてもらえるように整えていく。
「価値」をどこに感じるか、という話も提供側だけでなく消費者側も決めていく時代。
だからこそ無形のものに対しても価値が生まれる時代。
わたしたち小さな事業主も、そんなことを考えながら、お互いに良い循環を創っていきたいですね。
価値を料金としてどう反映するかの新しい形も出てきています。
というわけで、
次回は料金設定の新しい形「ポストプライシング」について書きます!
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